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こめかみの頭痛(右だけ・左だけ・両方)

こめかみの頭痛
(右だけ・左だけ・両方)

こめかみの頭痛(右だけ・左だけ・両方)こめかみが痛む場合には、頭痛に分類して診療します。
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの一次性頭痛の場合もあれば、脳疾患を原因とする二次性頭痛の場合もあります。
片側が痛む、両側が痛む、ズキズキと痛む、締め付けられるように痛むなど、その頭痛の現れ方もさまざまです。原因に応じて適切な治療を行いますので、お早めに当院にご相談ください。

頭痛外来について

このような症状は
早急に受診してください

次の症状がこめかみの頭痛に伴う場合、速やかに医療機関を受診してください。

このような症状は早急に受診してください
  • 雷に打たれたような激痛、突然発症した激しい痛み
  • 頭痛とともに目の異常(視力の低下や視野の欠損)を感じる場合
  • 頭痛に加え、発熱や顔面の腫れ、赤みがある場合
  • 頭痛とともに手足のしびれ、脱力、言語障害が出た場合(脳梗塞や脳出血の可能性)。
  • 吐き気や嘔吐を伴う場合
  • 痛みが数日続く、または徐々に悪化する
  • こめかみに触れると痛みが強まる
  • 頭痛が頻回に繰り返される(特に片側だけの反復性頭痛)
  • 目の充血や瞳孔の異常がある場合

こめかみが痛む原因と病気

片頭痛

脳血管の拡張を原因とする、頭の片側または両側の頭痛です。ズキズキ、ドクドクといったような拍動性のある痛みが特徴です。通常、数時間~24時間続きます。

緊張型頭痛

長時間の同じ姿勢、目の酷使、過労、睡眠不足、ストレスなどを原因とする、もっともよく見られる頭痛です。締め付けられるような頭痛、頭の重い感じ、吐き気といった症状が見られます。

群発頭痛

片側の前頭や目の奥に、灼熱感を伴う激痛が起こり、数十分~数時間続きます。またこの発作が連日のように、数週間にわたって繰り返されます。頻度は年に数回~数年に1度程度ですが、発作が繰り返される期間は日常生活に大きな支障が出ます。

脳腫瘍

多くは良性ですが、大きくなると脳を圧迫し、頭痛、めまい、麻痺、痙攣などさまざまな症状をきたします。腫瘍の位置によって症状は異なり、そのうちの1つとしてこめかみに痛みが出るということがあります。

くも膜下出血

脳動脈瘤の破裂などにより、くも膜下腔に出血した状態を指します。バットで殴られたような頭痛は、こめかみや後頭部で現れることがあります。その他、意識障害、強い吐き気・嘔吐などの症状も見られます。

慢性硬膜下血種

頭部外傷などを原因として、くも膜外に少しずつ血液が溜まり、血種が形成される病気です。血種によって脳が圧迫されると、頭痛、片側の麻痺、意識障害などの症状が現れるようになります。

側頭動脈炎
(巨細胞性動脈炎)

本来であれば外敵から身体を守るはずの免疫によって血管の壁が攻撃され、側頭部の動脈に炎症を引き起こす病気です。炎症によって、痛み、腫れなどの症状が現れます。

副鼻腔炎

鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞で炎症が起こる病気です。鼻水・鼻づまり・後鼻漏などの症状に加え、前頭部、額、鼻、こめかみなどの奥に痛みを感じることがあります。

帯状疱疹

体内に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、体力が低下したタイミングで活性化し、発症します。身体の片側に帯状の痛み・かゆみを伴う発疹が現れます。顔面、頭皮、耳などで発生することがあります。

三叉神経痛

顔面の感覚を脳へと伝える「三叉神経」で痛みが生じることを指します。鋭い痛みが数秒~数十秒にわたって発生します。顔面から頭頂部にかけて、さまざまな部位にこの痛みが発生します。

こめかみの頭痛で行う検査

当院では、以下の検査を組み合わせ、患者様一人ひとりに最適な診断と治療を提供しています。
また、検査結果は即日お伝え可能ですので、不安を抱えたままお帰りいただくことはありません。

問診

まず、頭痛の発症状況や頻度、痛みの種類(ズキズキする、締め付けられるような痛みなど)、その他の症状(視覚異常、吐き気など)について詳しく伺います。これにより、頭痛のタイプや原因の絞り込みを行います。

神経学的診察

視覚や聴覚、反射神経、筋力などをチェックし、神経系の異常が原因でないかを確認します。特に、片側の痛みや麻痺がある場合は注意が必要です。

MRI検査

当院では、最新のMRI機器を使用して脳や血管の状態を詳細に確認します。

血液検査

炎症や感染症、貧血、ビタミン不足などの全身状態を確認します。特に、側頭動脈炎が疑われる場合には、炎症マーカー(CRP、ESRなど)の測定が重要です。

その他の検査

必要に応じて、CT、視力検査や頸動脈エコー、心電図などを組み合わせて、全身的な原因を探る場合もあります。より高度な精密検査が必要な場合は大きな病院をご紹介する場合がございます。

こめかみの頭痛が治らない方へ

こめかみの頭痛は、日々の生活に大きな負担を与え、不安を抱かれる方も多いことでしょう。「原因が分からないまま痛みが続いている」「市販薬では改善しない」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院では、頭痛外来を通じて、こめかみの頭痛の原因に応じた最適な治療を行っています。頭痛の診断にはMRIを使用した精密検査や脳ドックを行い、経験豊富な専門医が原因を迅速に特定します。また、検査結果は即日お伝えできるため、スムーズに治療へと進める体制を整えています。
どんな小さな症状でも、患者様の不安に寄り添い、少しでも早く快適な生活を取り戻せるよう全力でサポートいたします。

よくある質問

スマホを見るとこめかみが痛くなるのはなぜですか?

長時間の同じ姿勢、目の酷使、場合によってはストレスなどが原因となっている緊張型頭痛かと思われます。 頭蓋を包む筋肉が持続的に収縮・緊張し、締め付けられるような頭痛、頭の重い感じ、吐き気といった症状を引き起こします。 ただ、片頭痛や二次性頭痛の可能性も排除できませんので、まずは一度、当院にご相談ください。

長時間の同じ姿勢

長時間同じ姿勢でいると、身体の筋肉と同じように、頭の筋肉も緊張を強いられます。 今やスマホは生活と切り離せないデバイスですが、操作・視聴時間を短くする、休憩を挟む、動画などはTVモニターなどでリラックスして観る等の対策をしましょう。 頭痛だけでなく、首や肩のこりを引き起こすこともあります。

目の酷使

特に集中してモニターを見つめている場合など、目のまわりの筋肉が緊張します。頭痛だけでなく、目の乾燥・充血、首・肩のこりなどを引き起こすこともあります。 どうしてもスマホ画面を長く見なければならないという場合には、まばたきの回数を増やす、正しい姿勢を維持する、コンタクトレンズではなく眼鏡を使用するなど、対策を講じましょう。

その他

便利なスマホですが、その使用によってストレスが溜まってしまうということもあります。中でもSNSの影響は、良くも悪くも多大なものです。また、ブルーライトによる目への影響・不定愁訴のリスクなども指摘されています。 特に子どもの場合は際限なくスマホにのめり込んでしまうことが多いため、自己管理・家族の管理によって、正しく使用することが大切になります。

睡眠不足でこめかみが痛くなるのはなぜですか?

睡眠不足による自律神経の乱れ、血流の低下、神経の過敏などが原因と思われます。
睡眠不足を原因として起こる頭痛としては、緊張型頭痛や片頭痛が挙げられます。
緊張型頭痛の他の原因としては、長時間の同じ姿勢・目の酷使・過労・ストレスなどが挙げられます。
片頭痛は空腹・運動・ストレス・特定の食品(チョコレート・ワイン・ナッツ等)などによって誘発されることもありますが、はっきりとした原因が分からないケースも少なくありません。
まずは生活習慣を改善してしっかりと睡眠をとるようにして、改善されない場合には当院にご相談ください。

気圧でこめかみが痛むのはなぜですか?

気圧の変化によりこめかみが痛む原因は、血管や神経の反応に関係しています。低気圧になると、血管が拡張しやすくなり、その周囲の神経を刺激して痛みが生じることがあります。また、気圧の変化による自律神経の乱れも影響し、片頭痛や緊張型頭痛が悪化することがあります。特に片頭痛をお持ちの方は気圧の影響を受けやすいです。

こめかみの頭痛に効くツボはありますか?

こめかみの頭痛を和らげるために効果的とされるツボがあります。以下のツボを試してみてください。ただし、原因によってはツボ押しだけでは改善しないこともあるため、症状が続く場合は専門医を受診してください。

太陽(たいよう)

こめかみのやや後方、髪の生え際のくぼんだ部分を軽く指で押す、または円を描くように優しくマッサージします。

合谷(ごうこく)

手の甲、親指と人差し指の付け根の間のくぼんだ部分を反対の手で押しながら少し痛気持ちいい程度に刺激します。

コロナはこめかみの頭痛に関係ありますか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状の一つとして、頭痛が報告されています。特に、こめかみの頭痛のような局所的な痛みを訴える方もいます。これは、ウイルス感染による全身性の炎症や発熱、自律神経の乱れが影響していると考えられます。また、後遺症として頭痛が続く場合もあります。