目の奥が痛くて頭痛がする
目の奥の痛みが痛いという状況は、常に物を見て生活する私たちにとって非常に辛いものです。目が開けられない、仕事や家事が手につかないというほど、症状が強く現れることもあります。
目の奥の痛みは単なる過労やストレスではなく、重大な病気を原因として発生していることが少なくありません。辛い症状が続いている・繰り返されるという場合には、放置せずにお早めに当院にご相談ください。
このような症状は
早急に受診してください
「目の奥が痛い頭痛」に伴い、以下のような症状が見られる場合は、重大な疾患の可能性があるため、早急な受診が必要です。

- 突然、激しい頭痛が起こった(経験したことがないほどの痛み)
- 頭痛とともに視力の低下や視野の狭まりがある
- 発熱、嘔吐、首の痛みや硬直を伴う頭痛
- 頭痛が数日以上続き、徐々に悪化している
- 片側の目の充血や涙が止まらず、強い目の奥の痛みを感じる
- 頭痛とともに意識がぼんやりする、言葉が出にくい、手足の麻痺がある
- 頭部のケガ後に始まった頭痛や目の痛み
- 頭痛に加え、耳鳴りや耳の違和感を伴う
目の奥が痛い頭痛の原因と病気
主に、以下のような病気の可能性を考えながら診療します。
緊張型頭痛
締め付けられるような頭痛、頭の重い感じ、吐き気などの症状を伴う頭痛です。
長時間の同じ姿勢、目や身体の酷使、睡眠不足、ストレスなどを原因とします。
片頭痛
ズキズキ、ドクドクといった拍動性のある頭痛が、頭の片側または両側で現れます。
脳血管の拡張を原因とします。空腹や運動、ストレスによって誘発されることもあります。
群発頭痛
片側の前頭・目の奥などに強烈な頭痛が生じます。発作は数十分~数時間続き、さらにこれが連日のように繰り返されます。
はっきりとした原因は未だ分かっていません。
脳疾患
脳出血、脳腫瘍などの脳疾患を原因として、目の奥に痛みが生じることがあります。
めまい、吐き気、意識障害などの症状が見られる場合、より疑いが強くなります。
副鼻腔炎
鼻の奥にある副鼻腔という空洞で炎症が起こる病気です。
鼻水・鼻づまり・後鼻漏などの症状に加え、目の奥・顔の奥の痛みを感じることがあります。
急性緑内障発作
眼圧の急上昇に伴い、目の痛み、頭痛、吐き気、視力低下などを引き起こす病気です。
ひと晩で失明に至ることもあります。一刻も早く眼科を受診してください。
目の奥が痛い頭痛の検査
問診と症状の確認
初めに、医師が患者様から症状の詳細を聞き取り、発症時期、痛みの特徴、伴う症状(吐き気、視力の変化、吐き気など)を確認します。これにより、可能性のある疾患を絞り込むことができます。
神経学的検査
目の動き、反応、感覚、運動機能を評価する神経学的検査を行います。これにより、神経系に異常があるかどうかをチェックします。
MRI
MRIは、脳や目の周辺の構造を詳細に画像化するため、脳卒中、脳腫瘍、視神経の問題、血管の異常などを発見するのに有用です。特に目の奥の痛みや頭痛が繰り返す場合や、原因が不明な場合に行われます。
血液検査
血液検査で、感染症、炎症、血糖値、ホルモンバランスなど、全身状態を確認します。特に感染症や自己免疫疾患が疑われる場合に役立ちます。
当院では、目の奥の痛みや頭痛に関連する検査を行っておりますが、もし原因が脳神経以外の疾患が疑われる場合や、追加の高度な検査が必要な場合には、他の専門医療機関への紹介をさせていただくことがあります。 必要に応じて、信頼のおける病院や専門施設をご案内いたしますので、ご安心ください。どんな症状でもお気軽にご相談ください。
目の奥が痛い頭痛の対処法
目の奥の痛みと頭痛がある場合には、以下のような方法によって、症状が改善することがあります。
ただし、これらはあくまで簡単な対症療法ですので、少しでも気になる場合には様子見をせず、当院にご相談ください。また症状が落ち着いてからも、やはり念のため受診されることをおすすめします。
目を閉じて安静にする
目や身体の疲れ、ストレスなどが原因となって痛みが生じている可能性もあります。
まずは横になり、目と身体、心を休めましょう。
目元を温める・マッサージをする
ホットアイマスクやホットタオルで温める、マッサージをすることで、目のまわりの血流が改善し、痛みが軽くなることがあります。
ただし、炎症がある場合には、逆効果になるおそれもあるため、注意が必要です。
目の奥が痛い頭痛は当院まで
先述の通り、目の奥の痛みは、脳疾患を原因として起こることがあります。
当院では、一次性頭痛、脳出血、脳腫瘍などの可能性を考えながら、日本脳神経外科学会・日本脳卒中学会専門医である院長が丁寧に診療します。頭痛外来にて、必要に応じてMRI検査や血液検査を行い、正確な診断・適切な治療へとつなげますので、お早めにご相談ください。片頭痛においては、予防薬(CGRP拮抗薬)もご用意しております。
また特に症状はないけれど脳疾患が心配・リスクを把握しておきたいという方に向けて、脳ドックにも対応しております。
よくある質問
スマホで頭痛がする原因は何ですか?
いくつか原因は考えられますが、長時間の同じ姿勢や目の酷使を原因とする緊張型頭痛・片頭痛が疑われます。今や生活に欠かせないスマホですが、間違った使い方をすると、頭痛や首・肩のこり、ストレートネックなどを引き起こすことがあります。使用時間を短くする、休憩を挟む、動画はTVモニターなどの大画面で観る等の工夫により、長時間の同じ姿勢・目の酷使を避けましょう。
風邪で眼の奥が痛く頭痛を感じるのはなぜですか?
風邪の際に目の奥が痛む原因として、ウイルス感染による鼻や副鼻腔の炎症が考えられます。この炎症が目の周囲や頭の神経を刺激することで、目の奥に痛みを感じたり、頭痛が起きたりすることがあります。また、発熱による血管の拡張や脱水も頭痛の一因となります。十分な水分補給と安静を心がけましょう。
熱が出ると目が痛くなるのはなぜですか?
発熱により体温が上がると、血管が拡張し、周囲の神経を圧迫することで目の奥に痛みを感じることがあります。また、高熱が続くと脱水や全身の炎症が進行し、目の周囲の筋肉や神経にも影響を与えることがあります。適切な解熱剤の使用や十分な水分摂取で症状が軽減する場合がありますが、痛みが強い場合は医師に相談してください。
寝起きに目の奥が痛く頭痛で辛いです。
寝起きの目の奥の痛みや頭痛は、睡眠中の姿勢や目の疲れ、さらには睡眠時無呼吸症候群や偏頭痛が原因の可能性があります。また、目を酷使する生活やストレスが蓄積すると、寝ている間に目の筋肉や周辺神経が緊張し、痛みを引き起こすことがあります。痛みが頻繁に起こる場合や改善しない場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。
目の奥が痛いのは脳梗塞の前兆ですか?
目の奥の痛みそのものが脳梗塞の前兆ということは少ないですが、脳梗塞では目の痛みに加え、片側の視力低下、手足の麻痺、言葉が出にくいといった症状が伴うことがあります。これらの症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診してください。目の奥の痛みが続く場合は、早めに検査を受けることをおすすめします。
目の奥の痛みと頭痛に伴う吐き気の治し方
目の奥の痛みや頭痛に加えて吐き気を感じる場合、片頭痛や緑内障、場合によっては重大な疾患が原因の可能性があります。まずは暗い静かな場所で安静にし、症状を和らげることを試みてください。痛み止めや片頭痛専用の薬が効果的な場合もありますが、吐き気が強い場合や症状が改善しない場合、すぐに専門医に相談し、必要であればMRIやCTなどの検査を受けましょう。
目の奥が痛くて頭痛がする時のツボはありますか?
以下のツボを指圧やマッサージで軽く刺激することで、血行を促進し、症状の緩和を期待できます。ただし、症状が続く場合や強くなる場合は、早めに専門医に相談することをお勧めします。
晴明(せいめい)
眉毛の内側、鼻の上あたりに位置するツボです。目の疲れや痛み、頭痛に効果的とされています。両手の親指で軽く押しながら円を描くようにマッサージしてみてください。
太陽(たいよう)
目尻から1〜2cm外側に位置するツボで、目の奥の痛みや頭痛に効果的です。軽く押しながら指で円を描いて刺激を与えます。
合谷(ごうこく)
手の甲、親指と人差し指の間にあるツボです。頭痛を和らげる効果があるとされています。反対の手でしっかりと圧をかけるように押してみましょう。