- 頭痛と吐き気は危険のサイン?
- このような症状は早急に受診してください
- 頭痛と吐き気がする原因と病気
- 頭痛と吐き気がする時の検査
- 頭痛と吐き気の対処法
- 頭痛と吐き気がある方はお早めに
ご相談ください - よくある質問
頭痛と吐き気は危険のサイン?
頭痛が単独で現れることもあれば、頭痛と何らかの症状が一緒に現れるということもあります。
中でも注意が必要なのは、頭痛と吐き気が併発しているケースです。脳卒中や髄膜炎といった、命にかかわる疾患が原因になっていることがあるのです。
もちろん、頭痛と吐き気がセットだから必ず重い病気というわけではありませんが、原因をはっきりさせ適切な治療・対応を行うためにも、放置せずに当院にご相談ください。
このような症状は
早急に受診してください
特に以下のようなケースでは、早急な受診が必要です。

- 突然の激しい頭痛と吐き気
- 複数回、嘔吐した
- 痙攣、震えがある
- 頭痛がだんだん強くなる
- 頭がボーッとしてきた
- 物が二重に見える
- 呂律が回らない
- 手足の麻痺
- 人の言葉が理解できない
- 立てない、歩けない
頭痛と吐き気がする原因と病気
くも膜下出血
主に脳動脈瘤の破裂によって、脳の表面に出血を起こす病気です。
バットで殴られたような強烈な頭痛、吐き気・嘔吐、意識障害などの症状を伴います。
脳出血
高血圧や動脈硬化を原因として、脳血管が破れ、脳内で出血する病気です。
頭痛や吐き気・嘔吐、意識障害、身体の片側の麻痺などの症状を伴います。
脳梗塞
加齢、生活習慣病などに伴う動脈硬化を主な原因とします。脳血管が詰まり、脳への血流が不足します。
吐き気、身体の片側の麻痺、呂律が回らない・言葉が出てこない、めまいなどの症状を伴います。
脳腫瘍
多くは良性ですが、大きくなると脳を圧迫します。はっきりとした原因は分かっていません。
圧迫された部位によって、頭痛、吐き気、めまい、麻痺、痙攣・震えなどの症状が引き起こされます。
髄膜炎
細菌・ウイルスが髄膜に感染し、炎症を起こす病気です。
頭痛や吐き気、発熱、倦怠感などの症状を伴います。
一次性頭痛
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛といった一次性頭痛に、吐き気が付随することがあります。
命にかかわる病気ではありませんが、日常生活に支障をきたします。
頭痛と吐き気がする時の検査
頭痛と吐き気は、多くの原因で引き起こされる症状ですが、中には重大な疾患が隠れている場合もあります。当院では、頭痛と吐き気の原因を正確に特定し、適切な治療を行うために、以下のような検査を実施しています。
問診と診察
頭痛の発生状況や頻度、強さ、吐き気との関連性などを詳しく伺います。また、神経学的な診察を行い、脳や神経の異常の有無を確認します。
MRI検査
MRI(磁気共鳴画像)では、脳の詳細な画像を撮影することで、脳梗塞や脳腫瘍、脳血管の異常などの重篤な疾患を発見できます。放射線を使用しないため、安全性が高く、正確な診断が可能です。
脳ドック
てんかん発作など、中枢神経系の異常が震えの原因となる場合、脳波検査で確認します。
血液検査
感染症やホルモンバランスの異常など、頭痛や吐き気の原因となる全身的な問題を調べるために行います。
その他の検査
必要に応じて、CT、視力検査や頸動脈エコー、心電図などを組み合わせて、全身的な原因を探る場合もあります。より高度な精密検査が必要な場合は大きな病院をご紹介する場合がございます。
頭痛と吐き気の対処法
頭痛や吐き気に困った時の対処法をご紹介します。
ただし、これらはあくまで対症療法ですので、症状が改善されない場合は早急に、改善した場合もその後必ず当院にご相談くださいますよう、お願いします。
安静にする
光や音の刺激の少ない場所で、ゆっくりと休みましょう。眠ることができない場合も、目を閉じて心身を休めてください。
水分を摂る
適量の水分を摂ると、吐き気が改善したり、リラックスしたりといった効果が期待できます。ただし、カフェイン・アルコールなどは控え、水や白湯、お茶などにしておきましょう。
また嘔吐や発熱、下痢があった場合には、脱水の予防として、小まめな水分補給が必要です。
痛み止め・吐き気止めを使用する
市販の痛み止め・吐き気止めを使用するという方法です。
ただし、原因によっては効かない場合もあるため、安易な市販薬の使用・繰り返しの使用はおすすめしません。
頭痛と吐き気がある方は
お早めにご相談ください
頭痛と吐き気が同時に現れた場合には、さまざまな疾患の可能性を考えながら診療します。そしてその中には、脳卒中や脳腫瘍、髄膜炎といった重大な病気を原因とするケースも存在します。
当院では、頭痛を専門的に診断・治療する頭痛外来を開設にしております。日本脳神経外科学会・日本脳卒中学会専門医である院長が、AIを搭載した最新のMRIなどを用いた正確な診断、適切な治療を行いますので、お早めにご相談ください。
また、特に症状がないけれど脳疾患が心配という方のため、脳ドックも行っております。40歳以上の方は、1~2年に1回、脳ドックを受けることをおすすめします。
よくある質問
コロナの症状で頭痛と吐き気はありますか?
コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状として、頭痛や吐き気が現れることがあります。これらは風邪やインフルエンザと似た症状の一部として現れます。発熱や呼吸器症状(咳、息切れなど)を伴うことが多いですが、頭痛と吐き気だけが現れることもあります。
ストレスで頭痛と吐き気がすることはありますか?
ストレスや緊張が原因で頭痛や吐き気を感じることがあります。特に、慢性的なストレスや過度の緊張が体に影響を与え、緊張型頭痛や偏頭痛を引き起こすことがあります。ストレスによる頭痛は、生活習慣の見直しやリラックス法を取り入れることで改善されることがありますが、症状が続く場合は医師に相談することをお勧めします。
頭痛と吐き気がして、熱がないのに寒気がする原因は何ですか?
頭痛、吐き気、寒気が伴う症状は、風邪やインフルエンザ、さらにはウイルス感染によるものかもしれませんが、熱が出ない場合でも体調不良を引き起こすことがあります。また、低血糖やホルモンバランスの乱れ、消化不良なども原因となることがあります。症状が続く場合は、早めに専門医を受診して原因を特定することが重要です。
女性特有の頭痛と吐き気の原因はありますか?
女性に多い頭痛や吐き気の原因としては、月経周期に関連するホルモンの変動が関係していることがあります。特に、生理前や生理中にホルモンバランスの変化により偏頭痛や吐き気を引き起こすことがあります。また、妊娠初期にもホルモンの影響で頭痛や吐き気を感じることがあります。