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もの忘れ外来

当院のもの忘れ外来

「最近、物忘れが気になる...」そんな不安をお持ちではありませんか?
もの忘れは誰にでも起こる自然な現象です。若い方でも

  • 約束を忘れてしまう
  • 「あれ、車の鍵どこだっけ?」
  • 道順を思い出せない

といったことは珍しくありません。また、年齢とともにもの忘れが増えていくのも自然な経過です。
でも、こんなときはご相談ください。

  • もの忘れが原因で日常生活に支障が出ている
  • ご家族から「最近様子が違う」と言われる
  • 以前に比べて忘れ物が明らかに増えた

私たちのもの忘れ外来では、認知症やその前段階である軽度認知障害(MCI)の早期発見・早期治療に力を入れています。

早めの受診が大切な理由

  • 適切な治療で症状の進行を遅らせることができる
  • 生活の質を保つための対策を早めに始められる
  • ご家族とともに今後の備えを考えることができる

一人で悩まず、ぜひ私たちにご相談ください。ベテラン医師が丁寧に診察・検査を行い、一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。
ご家族の方と一緒の受診も歓迎です。どうぞお気軽にお越しください。

このような症状は
ございませんか?

このような症状はございませんか?
  • 記憶力の低下を感じている
  • 物、人の名前を思い出せないことが増えた
  • 人との約束を忘れることが増えた
  • 約束を反故にしたことを指摘されても思い出せない
  • 物をしまった場所を忘れる、物を失くすことが増えた
  • 好きだった趣味、食事などへの関心が低下している
  • 物事を理解する能力、判断する能力が低下してきた
  • 時間、場所を把握する能力が低下してきた
  • 何度も同じことを言う、質問する
  • 慣れた道であるはずなのに、迷子になった
  • 薬の管理ができなくなった
  • 習慣化していたことがうまくできない(仕事・家事・趣味など)
  • 怒りっぽくなった、暴力的になった
  • 根拠なく私物を盗まれたと主張する

上記のような症状にご自身で気づいた時、またはご家族などに指摘された場合には、一度当院にご相談ください。

なぜもの忘れをするのか?

もの忘れ、実はいろいろな原因があります
多くの方が「もの忘れ=認知症?」と不安に思われますが、実は原因は様々です。

加齢や生活習慣に
関係するもの

  • 年齢を重ねることによる自然な変化
  • 睡眠不足や疲れの蓄積
  • ストレスや心の疲れ
  • 栄養バランスの乱れ

病気が原因の場合も

  • 認知症(アルツハイマー型、血管性、レビー小体型など)
  • 甲状腺の機能低下
  • うつ病
  • パーキンソン病
  • 頭部の怪我の後遺症

このように、もの忘れの原因は人それぞれ異なります。そのため、当院では以下のような診療を心がけています。

  • 一人ひとりの症状をお聞きする
  • 生活習慣や普段の様子を確認
  • 必要に応じて検査を行い、原因を調べる

早めの受診で適切な治療や対策が可能です。「最近もの忘れが気になる」という方は、ぜひご相談ください。ご家族と一緒の受診も歓迎いたします。

ただのもの忘れと
認知症のもの忘れの違い

「これって普通のもの忘れ?それとも認知症?」
年齢とともに誰にでも増えていく物忘れ。ですが、加齢による自然な物忘れと、認知症による物忘れには大きな違いがあります。

加齢による一般的なもの忘れ

たとえば「昨日の夕食の献立が思い出せない」といった体験の一部を忘れることはありますが、「そういえば、カレーだったね」というヒントで思い出せます。また、忘れてしまったことに自分で気づくのも特徴です。日常生活は普通に送れているので、大きな心配は必要ありません。

認知症が疑われるもの忘れ

一方、認知症の場合は「昨日、夕食を食べていない」というように、体験したこと自体を忘れてしまいます。「カレーを食べたでしょう?」とヒントを出しても思い出せず、むしろ「食べていない」と否定することもあります。さらに、これまでできていた簡単な作業ができなくなったり、時間や場所が分からなくなったりすることも。

また、認知症の場合は生活リズムが乱れたり、好きだった趣味への興味が薄れたり、イライラや不安を感じやすくなるなどの変化が現れることがあります。ご家族が「いつもと様子が違う」と感じることも多いようです。
このような症状に心当たりがある場合は、一人で悩まず、ぜひ当院にご相談ください。早期発見・早期治療が、その後の生活の質を保つ大きな鍵となります。
ご本人だけでなく、ご家族からの相談も歓迎いたします。一緒に適切な対応方法を考えていきましょう。

もの忘れがひどくなる病気一覧

物忘れが目立つようになるのは、単なる加齢によるものだけではなく、以下のような病気が関係していることがあります。早期に原因を見極めることで、適切な治療や対策が可能です。

アルツハイマー型認知症

脳の神経細胞が徐々に失われていく病気で、高齢者に多くみられます。
記憶障害が初期症状として現れ、新しいことを覚えられない、何度も同じことを聞くなどが特徴です。

血管性認知症

広範囲の白質病や脳卒中が原因で起こる認知症です。物忘れだけでなく、判断力や集中力の低下、ふらつき、感情のコントロールが難しくなることもあります。

レビー小体型認知症

物忘れに加え、幻視(実際にはないものが見える)、動作のぎこちなさ、日によって認知機能が変動するのが特徴です。

前頭側頭型認知症

物忘れよりも、性格や行動の変化が目立つ病気ですが、進行すると記憶力の低下も見られるようになります。

軽度認知障害(MCI)

認知症ではありませんが、物忘れが目立ち始める段階で、適切な対応をすることで進行を遅らせることができる可能性があります。

甲状腺機能低下症

ホルモンの不足により、集中力や記憶力の低下が生じることがあります。治療により改善することが多いのが特徴です。

うつ病

気分の低下とともに集中力が落ち、記憶力や判断力の低下が起こります。
うつ病に伴う物忘れは治療により改善する可能性があります。

アルコール依存症

長期間の過剰な飲酒は、脳にダメージを与え、記憶障害や認知機能の低下を引き起こします。

慢性硬膜下血腫

頭を打った後、ゆっくりと血液がたまり、脳を圧迫することで物忘れが生じることがあります。
外科的処置により改善する可能性があります。

パーキンソン病

物忘れに加え、動作の遅さや筋肉の硬さ、震えなどの症状がみられる神経疾患です。

ビタミンB12欠乏症

ビタミンB12の不足により、神経機能が低下し、記憶力や判断力が悪くなることがあります。

もの忘れ外来で行う検査

当院では、物忘れの原因を正確に把握し、適切な治療につなげるために、以下の検査を実施しています。

MRI検査

最新のMRI機器を用いて脳の状態を詳しく調べます。特に、アルツハイマー型認知症と関連の深い海馬(記憶に重要な部位)や脳全体の萎縮の有無を確認します。これにより、初期段階での診断が可能となります。

筆記テスト(認知機能検査)

現在の認知機能を把握するため、筆記や簡単な質問形式でのテストを行います。記憶力、計算力、注意力、言語能力など、さまざまな認知機能を評価します。この結果により、認知症と軽度認知障害(MCI)を区別し、適切な治療方針を立てます。

神経学的診察

問診や診察を通じて、物忘れ以外に潜む神経疾患の可能性を確認します。

もの忘れ外来の流れ

1ご予約

ご予約直接来院またはWEBからご予約いただけます。
できるだけご家族の方も一緒にお越しください。
普段の様子をよく知る方が同席されると、より詳しい状況把握ができます。

2問診

問診では、もの忘れ、もの忘れ以外の心身の症状、既往歴・家族歴、服用中の薬、生活状況などについてお伺いします。お薬手帳や検査結果などをお持ちの場合は持参ください。
必要に応じて、医師による神経学的診察を行います。

3検査

MRI検査、筆記テスト(認知機能検査)など必要な検査を行います。

4検査結果の説明(即日)

その日のうちに検査結果を説明します。
治療方針・治療計画にご理解・ご同意いただけましたら、治療へと進みます。必要に応じて、福祉サービス機関、他の医療機関と連携し、サポート・治療を行います。

もの忘れの治療

当院では、物忘れの原因をしっかり見極め、それに応じた適切な治療を提供しています。特に、認知症とMCI(軽度認知障害)をきちんと見分け、それぞれの状態に合わせたアプローチを行うことを重視しています。

認知症の治療

認知症と診断された場合、進行を遅らせる治療を行います。
症状の進行を抑えるための薬物療法を中心に、必要に応じて生活習慣の改善やリハビリテーションを併用します。また、ご家族への支援やケアの方法についてもアドバイスし、患者様とそのご家族をトータルでサポートします。

MCIの治療と予防

MCI(軽度認知障害)は、認知症に進行する可能性がある状態です。しかし、適切な対策を取ることで、進行を防ぐことが期待できます。当院では、以下の方法を取り入れています。

  • 生活習慣の見直し:食事や運動、睡眠の改善をサポート。
  • 認知機能トレーニング:記憶力や集中力を鍛えるプログラムを提案。
  • 薬物療法:必要に応じて認知症予防に効果的とされる薬を使用。

もの忘れ予防と対策

もの忘れは加齢とともに多くの人が経験する現象ですが、適切な対策を取ることで改善や予防が可能です。
以下に、日常生活で簡単に取り入れられる方法をご紹介します。

もの忘れ予防と対策

規則正しい生活リズムを保つ

十分な睡眠をとることで脳をリフレッシュさせ、記憶力を高めることができます。また、決まった時間に起床し、食事や運動の習慣を整えることも重要です。

脳を活性化する習慣を
取り入れる

読書、パズル、クロスワード、計算練習など、新しいことに挑戦する習慣は脳を刺激し、記憶力の低下を防ぎます。また、日記やスケジュール帳に予定を書き込むことも記憶の整理に役立ちます。

適度な運動を心がける

ウォーキングや軽いストレッチなどの有酸素運動は、脳への血流を改善し、記憶力をサポートします。1日30分程度の運動を目標にしましょう。

バランスの良い食事をとる

魚や野菜、ナッツ類に含まれるDHAやビタミン、抗酸化物質は脳の健康を支える重要な栄養素です。特に青魚や緑黄色野菜を積極的に摂取しましょう。

ストレスをためない

過度なストレスは脳の働きを低下させ、記憶力に影響を与えることがあります。リラックスする時間を持ち、趣味や瞑想、深呼吸を取り入れて心身をリフレッシュさせましょう。

社会とのつながりを
大切にする

人とのコミュニケーションは脳を活性化させます。家族や友人と積極的に会話を楽しみ、地域の活動に参加することが、記憶力の維持に効果的です。

自分の記憶力をチェックする

簡単なテストやクイズで、自分の記憶力を定期的に確認する習慣をつけましょう。異常を早期に発見するきっかけにもなります。

患者様とご家族の安心を第一に

当院では、患者様一人ひとりに寄り添った治療を心がけています。
「最近物忘れが気になる...」そんな不安を、一緒に解決していきましょう
当院では、患者さま一人ひとりの状況に合わせた丁寧な診療を心がけています。「病院に行った方がいいのかな...」「これからどうなっていくのだろう...」など、誰にも相談できずに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
早めの診断と適切な治療により、これまでの生活の質を保ちながら、安心して日々を過ごすことができます。ご本人様はもちろん、ご家族のちょっとした気づきでも構いません。些細なことでもお気軽にご相談ください。
ご家族の方と一緒の受診も歓迎です。一つひとつの症状に寄り添いながら、お一人お一人に合った治療について一緒に考えていきましょう。

よくある質問

20代でもの忘れが激しいのは病気ですか?

20代でももの忘れが激しいと感じる場合、病気の可能性は低いですが、過労やストレス、睡眠不足、栄養不足などが原因であることが多いです。ただし、若年性認知症や甲状腺の異常、うつ病などの病気が関与する可能性もあるため、心配な場合は専門医の診察を受けることをおすすめします。

病気以外でもの忘れがひどくなる原因や生活習慣はありますか?

はい、病気以外でももの忘れがひどくなることがあります。睡眠不足や過労、過度の飲酒、栄養不足、運動不足などの生活習慣が原因です。また、ストレスや不安が記憶力に悪影響を与えることもあります。これらの要因を見直すことで改善が期待できます。

ストレス性もの忘れとは何ですか?

ストレス性もの忘れとは、強いストレスや不安により、一時的に記憶力が低下する状態を指します。ストレスがかかると自律神経が乱れ、集中力や注意力が低下し、情報を記憶する能力が一時的に弱くなることがあります。適切なストレスケアが症状の改善につながります。

若年性アルツハイマーの初期症状はありますか?

若年性アルツハイマーの初期症状には、物の場所を頻繁に忘れる、仕事や日常の段取りがうまくいかない、言葉が出にくくなる、感情が不安定になるなどがあります。これらが続く場合は、専門医の診察を早めに受けることをおすすめします。

認知症は顔つきで分かりますか?

認知症は顔つきだけで診断することはできません。ただし、進行するにつれて表情が乏しくなったり、意欲の低下が見られる場合があります。正確な診断は、医師による問診や検査が必要です。

認知症が一気に進む原因はなんですか?

認知症が急激に進行する原因として、脳卒中や感染症、重度のストレス、薬の副作用、生活環境の大きな変化などが挙げられます。これらが影響を与えると症状が急激に悪化することがありますので、早めの対応が重要です。

認知症になりやすい人の性格や口癖はありますか?

認知症になりやすい性格や口癖について、科学的な根拠は限られていますが、強いストレスを抱え込みやすい人や、感情を抑えがちな人が影響を受けることもあります。また、「どうせ無理だ」など否定的な言葉を繰り返す習慣が、生活意欲の低下を招きやすいといわれています。ただし、性格だけが原因になるわけではなく、生活習慣や環境が重要な要因です。